インプラント治療の手順①

1.カウンセリングで疑問を解消

カウンセリングでは、治療に関する疑問や希望など、歯の悩みを遠慮無く相談しましょう。

また、それまでに受けてきた治療歯科、入れ歯やブリッジを使用している人なら、いつ治療を受けて、どういう点に苦痛や不満があるのかを伝えることも大切です。

歯科医師との間に十分な意思疎通をなすことで、納得のいく治療を受けることができるようになります。



2.精密検査で骨の状態を見る

カウンセリングの後には、精密検査を行います。

人工歯根を埋め込むので、アゴの状態を調べるためです。

インプラントで最も重要なことは、人工歯根を植えるだけの厚みがアゴの骨にあるかどうかです。

精密検査では、アゴの骨の量と厚みが十分にあるかどうか、形態はどうなのかなどを厳密に調べます。

この結果で、使用する人工歯根の長さを決定していきます。



3.人工歯根をアゴの骨に埋め込む

インプラント治療の第一段階として、人工歯根をアゴの骨に埋め込み処理をします。

完全な滅菌消毒管理の下で行われるので、多少時間がかかりますが、それでも全体で2時間ほどで終わります。

人工歯根を埋め込む処理自体は、一顎20〜40分ほどです。

局部麻酔をしているので、処理自体には痛みはほとんどありません。



4.処理後の1週間の対策

インプラントの前に入れ歯を使っていた人の場合は、処理から一週間は入れ歯を使用することはできません。

縫合したばかりのところに入れ歯をのせると、損傷する恐れがあるからです。

最近では、IPIという補助インプラントを追加して、当日から仮歯を入れることもあります。

処理後の注意点としては、

 ・術後の食事は、手術した部分に刺激を与えないような柔らかいものを選ぶ

 ・食事が終わったら、生理食塩水で口をゆすぎ、清潔を保つようにする

 ・処方された抗生剤などの薬を、術後約一週間、医師の指示通りに飲む