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5.2週間後に抜糸

手術をして2週間がしたら、縫合した部分の抜糸をすることになります。

しかし、この時点では、手術をした部分は完全に安定しているわけではありません。

入れ歯を使用する場合は、歯科医師に相談して、安定剤を使うなど配慮が必要となります。



6.安定期間

インプラント治療の第2段階では、安定期間が必要となります。

人工歯根を埋め込む処理の後に、目安として、下アゴなら3ヶ月、上アゴなら6ヶ月の安定期間が必要となるのです。

これは、人工歯根と骨が完全に結合して、安定した状態で人工の歯を取り付けるためにどうしても必要となる期間です。



7.二次処理

インプラント治療の第3段階では、二次処理と受けます。

人工歯根の埋め込みが終わっているので、簡単な処理となります。

粘膜から埋まっている人工歯根の頭を取り出し、人工の歯を接続するアバットメントという土台を取り付けます。

この二次処理で外科処理は全て終わります。

あとは人工歯の型取りをして装着し、噛み合わせを見ていくことになります。



8.人工歯の型取り

インプラント治療の第4段階では、人工歯の型取り段階に入ります。

人工歯ができるまで、一般的には2〜5回くらいの通院が必要です。

歯並びや色、形など外見や機能も含め、人工歯の出来上がり具合を慎重に試します。



9.治療後の定期チェック

人工の歯が完成し、人工歯根に固定される段階に入ります。

これで、インプラント治療は完了です。

治療が終わった後には、まず1週間後に定期検査をします。

その後は1ヶ月後、3ヶ月後に検査をします。

それからは半年に1回、経過が良ければ年に1回くらいの定期チェックで十分です。

インプラント治療の手順①

1.カウンセリングで疑問を解消

カウンセリングでは、治療に関する疑問や希望など、歯の悩みを遠慮無く相談しましょう。

また、それまでに受けてきた治療歯科、入れ歯やブリッジを使用している人なら、いつ治療を受けて、どういう点に苦痛や不満があるのかを伝えることも大切です。

歯科医師との間に十分な意思疎通をなすことで、納得のいく治療を受けることができるようになります。



2.精密検査で骨の状態を見る

カウンセリングの後には、精密検査を行います。

人工歯根を埋め込むので、アゴの状態を調べるためです。

インプラントで最も重要なことは、人工歯根を植えるだけの厚みがアゴの骨にあるかどうかです。

精密検査では、アゴの骨の量と厚みが十分にあるかどうか、形態はどうなのかなどを厳密に調べます。

この結果で、使用する人工歯根の長さを決定していきます。



3.人工歯根をアゴの骨に埋め込む

インプラント治療の第一段階として、人工歯根をアゴの骨に埋め込み処理をします。

完全な滅菌消毒管理の下で行われるので、多少時間がかかりますが、それでも全体で2時間ほどで終わります。

人工歯根を埋め込む処理自体は、一顎20〜40分ほどです。

局部麻酔をしているので、処理自体には痛みはほとんどありません。



4.処理後の1週間の対策

インプラントの前に入れ歯を使っていた人の場合は、処理から一週間は入れ歯を使用することはできません。

縫合したばかりのところに入れ歯をのせると、損傷する恐れがあるからです。

最近では、IPIという補助インプラントを追加して、当日から仮歯を入れることもあります。

処理後の注意点としては、

 ・術後の食事は、手術した部分に刺激を与えないような柔らかいものを選ぶ

 ・食事が終わったら、生理食塩水で口をゆすぎ、清潔を保つようにする

 ・処方された抗生剤などの薬を、術後約一週間、医師の指示通りに飲む

骨粗鬆症の人は?

インプラント治療の成功率が高いのは、どのような症例に対して、どのような治療をするかが確立されているからです。

標準化され、厳しく管理しているため、この治療法に向かない人は治療しない方が良いと判断されます。

インプラント治療で重要なことは、アゴの骨の状態です。

人工歯根を植えるのに十分な骨があるかどうかを正確に判断する必要があります。

骨の厚さ、深さ、形なども含めて、精密検査の結果に基づいて判断するのです。



骨粗鬆症の場合、インプラントに通常は問題ありません。

しかし、症状が極度に進んでしまい、骨がスポンジのようにスカスカになってしまうと、人工歯根を支えることができない場合があります。



ただ、骨粗鬆症だからといってすぐに無理だと判断しない方が良いでしょう。

部位によっては、インプラントができる可能性も十分にあります。

自分で判断せず、インプラント治療の経験豊富な歯科医師に相談することが大切です。

歯周病の人でも可能

インプラント治療は、残っている歯を損なう心配がありません。

歯周病で歯を失いかけている人にも適応できる治療法です。

歯周病で失った歯を、部分入れ歯でで補っている場合があります。

しかし、この方法は残っている歯にバネを掛けて支える方法ですから、残っている歯に負担を掛けてしまうことになります。

それにより、歯周病で弱くなっていることもあり、さらに歯が抜けてしまう恐れがあります。

歯が抜けていく恐怖や新しい部分入れ歯の違和感など問題が生じてきてしまいます。



インプラント治療は、アゴの骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける方法ですから、残っている歯に対して負担をかけません。

また、歯周病が進行し残っている歯も抜けてしまった場合も新たなインプラントを埋め込むことで対応することができます。

歯周病で歯を失ってしまった場合、アゴの骨が十分に残っているうちにインプラント治療をすることをおすすめします。

自分の歯がなくても可能

自分の歯が一本も無くても、インプラント治療を受けることができます。

しかし、重要なこととして、アゴの骨がしっかりしているかが問題になります。

「オッセオインテグレーテッド・インプラント」は、もともと歯が一本もない総入れ歯の人を対象に開発されました。

ですので、残っている歯があるか、ないかは問題ではありません。



さらに、インプラントの特徴として、一度に治療を進めることができます。

アゴなら5〜7本、上アゴなら6〜10本くらいの人工歯根で全ての歯をカバーできます。

歯と同じ本数のインプラントを埋め込まなくても、要所要所の固定で、他の歯の部分はブリッジにして支えることができるからです。

必要な本数の人工歯根をアゴの骨に埋め込み、そこにアバットメント(土台)を取り付け、その後、人工歯を完全に固定する「ボーンアンカードフルブリッジ」という方法です。



とにかく、インプラントにおいて重要なことはアゴの骨があるかどうかです。

最近では、骨のないケースでは事前に自分の他の部位の骨を移植したり、膜(GBR)を使用して骨を誘導する方法が行われるようになりました。

さらに、再生医療の応用も期待されています。

インプラントの費用

インプラントは最先端医療のために、保険検診ができないので、費用の面が気にかかる人が多いと思います。

確かに費用の面からインプラント治療をあきらめる人もいます。

しかし、自分自身の健康や審美的にも重要な、一生使える「第三の歯」が得られることの価値は大きいものです。



インプラントの費用は歯科医院によって変わりますが、目安としてはインプラント(人工歯根)を1本入れると20万円くらいかかります。

その他、アバットメント(土台)や人工歯の費用が加算されます。

歯が一本もない下顎の場合を考えると、インプラントが5本に、その他の費用を加えると300万円くらいになります。



しかし、費用は歯科医院によって差があるのも事実です。

比較的多くのインプラント治療を行っている歯科医院では、費用が安くなる傾向があります。

これは、設備費用や利益の関係で生じてくる差です。

多くの歯科医院の中で納得のいく所を見つけることが大切になります。



また、インプラント治療によって生じる費用は「医療控除」の対象になります。

医療控除は年間10万円を超えた医療費(最高200万円)を所得から控除できるものです。

所得によっては、3割や4割の費用が還付金として戻ってくる可能性もあります。

医療控除により、少しは負担を減らしてインプラント治療を受けられるようになっています。